死角 dead angle 2005 2 9

 バブル経済崩壊後の日本において、
日本経済が、資産デフレに苦しんでいるならば、
今度は、その逆をやればいいのではないかと言う人がいます。
 資産デフレとは、「株価の下落」や「不動産価格の下落」のことでしょうか。
だから、この逆、つまり、
「株価の上昇」や「不動産価格の上昇」である資産インフレをやれば、
日本経済は立ち直ると考えたのでしょうか。
 しかし、これには、死角があります。
株価については、バブル経済時代に比べて、
あまりにも外国市場との連動性が高くなってしまいました。
現在では、日本だけ株高というわけにいかなくなったのです。
 次に、不動産価格ですが、
これは、少子化の影響を大きく受けます。
少子化で、子供や若者が減少すれば、不動産価格は低下します。
不動産価格も、需要と供給の法則から、逃れることはできません。
少子化が、今後も進むとするならば、不動産価格も低下していきます。
 今、日本が取り組むべき課題は、
資産インフレをやることではなく、
「少子化対策」と「学力低下の防止、そして学力の向上」です。












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